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剣と盾

社会人になってから、アニメもゲームもあまりやらないようにしてきました。そんなことに時間を使っている暇なんてないとか、他にやることたくさんあるでしょとか、振り返ったら母親よりも自分に厳しくしていたと思います。

でも、この日記に好きな作品を載せるコーナーを作り、自分の好きなことを制限せずにやってみようとアニメ鑑賞を再開したら、やっぱりアニメは大好きで、青春も思い出も画面の中に残してきたような気がしました。

今日はゲームを久々にやってみることにしました。

友人から「ポケモン対戦をやろう」とずーっと誘われていたのですが、時間もかかるし一度ハマるとなかなか止められないので、できるだけポケモンに関わるものに触れないようにしてきました。

スイッチは発売当初に買っていたので、ポケモンソードだけをゲオに行って中古で買いました。

それから、気づいたら8時間、ご飯を食べるのを忘れてやっていました。やりたいことがないと悩んでいた自分が嘘のようでした。

「自分がやりたい」と云う気持ちに正直になる行動をし始めて、まだそんなに経っていませんが、久しぶりに「熱中」しました。

今回はたまたまアニメにゲームでしたが、もしかしたら他の全く別のことにも自分自身で制限をかけて、やりたいはずのことに蓋をしているのかもしれないと思うようになりました。

そして、なにより、子供の頃、ゲーム以外手がつかなかった私が、今日も日記を途切らさずにかけている時点で、ちゃんと成長しているんだなと思うこともできました。

明日はどんなことに挑戦して、どんな体験をしようかな。

ちょっとずつ嫌だった明日が楽しみになってきている。

なんか、人生っていいかも。

──いなくなった人たちに

「──いなくなった人たちに」

これは私の大好きな作品の冒頭の一言。

日記を書いている身で言うのもおかしな話だけれど、他人の日記って読みたいって思いますか?

日記ってやはりどこか自分のための意味合いが大きくて、人様に見せるものではないのではないかと思っていました。

しかし、この作品の著者で、私が勝手に師と仰ぐ「武田百合子」さんは、淡々と日常を言葉に書き起こしている。人や風景季節の移り変わりが映像として浮かび上がってくるような表現でありつつも、著者の心情的な部分は一切排除されている。

今の私では到底たどり着けないし、こんな文章を書いてみたいと思う作家です。

私は毎日文字を書くので精一杯で、ああでもない、こうでもないと、感情がだらだらと漏れ出すような文章しかかけません。

悟りのような、何か、そう「欲」を完全に捨てなければ、たどり着けないような文章に思えてならないのです。

そうして初めて「日記」でありながらも誰かが読んで心動かせる文章が書けるようになるのではないかと思います。

そんな日が私にもくるのでしょうか。

憧れが憧れで終わってしまわぬように。私は淡々と日記を綴ります。

今日も明日も明後日も。

武田百合子 著『日日雑記』より

一生分のラブレター